物流の記録を知る
荷待ち時間・荷役等時間・
滞留時間の違い
似ている言葉を分けて理解し、荷主が記録を始めるときの注意点を整理します。
「滞留時間」は、チャクロクで到着から出発までを把握するためのサービス上の指標です。法令上の荷待ち時間・荷役等時間を自動で判定する機能ではありません。
「荷待ち時間」「荷役等時間」「滞留時間」は、物流現場の改善で一緒に使われやすい言葉です。ただし、対象とする時間の切り方が同じではありません。荷主が記録方法を決めるときは、まず何を知りたいのかを分けて考えることが大切です。
3つの言葉の違い
| 言葉 | このページでの整理 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 滞留時間 | 施設への到着から出発までの経過時間。訪問全体の長さを把握するための指標です。 | どの施設・訪問で時間が長いか。出発待ちが残っていないか。 |
| 荷待ち時間 | 荷役の開始までに待機した時間など、制度上の条件に沿って整理する時間です。 | 到着指示時刻、荷役開始時刻、待機理由などの条件。 |
| 荷役等時間 | 荷物の積み込み・荷下ろし等に関係する作業時間を、制度上の条件に沿って整理する時間です。 | 作業の開始・終了、付帯作業、誰が行ったかなどの内訳。 |
実際の対象範囲や算定条件は、車両、取引、作業内容などによって確認が必要です。定義を社内で決める場合は、国土交通省の荷待ち時間・荷役等時間の算定方法を基準にしてください。
法令上の記録と、滞留時間の記録
到着・出発だけを記録すると、施設への滞在全体は分かります。一方、荷待ちと荷役等を分けるには、荷役の開始・終了や待機の理由など、追加の時刻・区分が必要になることがあります。
そのため、滞留時間の一覧を作っただけで、法令上必要な記録や定期報告が完了するわけではありません。自社が対象となる制度、対象車両、報告方法は公式資料や専門家に確認してください。
記録の目的を分けると運用しやすくなります。
まず「どの拠点で、どれくらい時間がかかっているか」を把握し、その後に必要な訪問だけ、荷待ち・荷役等の内訳を追加確認する方法があります。
まず「どの拠点で、どれくらい時間がかかっているか」を把握し、その後に必要な訪問だけ、荷待ち・荷役等の内訳を追加確認する方法があります。
荷主が記録を始める手順
- 改善対象の施設を決める。
自社工場、倉庫、配送センターなど、荷主が管理できる場所から始めます。 - 最初に取る時刻を決める。
最初は到着・出発をそろえ、現場に負担をかけずに滞留の傾向を確認します。 - 長い訪問だけ原因を聞き取る。
一覧で気になる記録を絞り、受付・荷役・待機などの内訳を現場に確認します。 - 制度対応が必要なデータを別管理する。
法定の記録・報告に使う場合は、必要な項目と算定条件を先に確認します。
チャクロクで記録できる範囲
チャクロクは、ドライバーが到着と出発を押し、荷主が訪問ごとの滞留時間を確認・修正・CSV出力するためのサービスです。専用アプリやドライバー用アカウントは不要で、QR・URLから始められます。
現在は荷待ち時間と荷役等時間を法令上の区分で分けて計測していません。荷主がまず自社拠点の滞留実態を把握し、改善対象を見つける用途に向いています。詳しくは滞留記録とは、到着・出発記録の始め方をご覧ください。
荷主の現場を、記録から見直す。
到着・出発を無料で記録。
滞留時間の把握から、現場への聞き取りを始められます。